2022年4月25日

筋力よりも、歩くよりも、まっすぐ立つこと

~(高年齢者の)よくある相談より~


最近、歩くのが遅くなった。

歩幅が狭くなった。

一生懸命歩いてもうしろから来た人に追い抜かれる。

なので、

追い抜かれないように早く歩いた方がいいのか?

大股で歩くべきなのか??

もっともっとたくさん歩いたほうがいいのか???


~私の考え~


早く歩こうとしなくていい。

大股にしないほうがいい。

追い抜かされても気にせずに、

体が疲れない程度に歩くといい。

そのかわり、背中がまっすぐになるように意識を向けていただきたい。


このようなお悩みがある方の特徴は“背中が丸い”。

丸い腰、丸い背中でも歩けますが、

常に腰に負担がかかり続けています。


"歩く"ことで改善しようとするのではなく、

まずは歩きの条件の一つである"まっすぐ立つ"ことを

心がけることの方が大事だと考えます。


歩くことはこれまでとおり続けながら、

背中が丸まらないよう意識する、

背中が伸びる・胸が開くような運動することに

努力を費やしていただきたいのです。

背中が少し伸びただけでも、つらい症状が楽になった例を

たくさん見てきました。


もしもそばにパートナーがいれば背中をさすってもらうだけでもいいし、

寝て胸を開くようなストレッチもいい。

筋力が不足しているからと、腹筋を鍛えるのは逆効果の場合があります。


歩くことは大事だけれど、正しく歩ける体でいることの方がもっと大事。


もっとストレッチを伝えていかなければと感じている今日この頃です。

PHP からだスマイル2月号に掲載されました。

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