レッスン中、開脚のサポート(参考:下の写真のような)をすることがある。
その時、私の頭の中は、相手の表情や、手から伝わってくる筋肉の伸び・ハリ・緊張具合などを感じながら、自分では伸ばしきれないあと数センチを、いかにきっちり心地よく伸ばすかを考えている。
一昨日、バレエを30年近く続けてきたという女性は、
伸びているのを楽しんでいるかのような表情で、
「ロシアのバレエ少女のような気分です」と言った。
ロシアのバレエ少女???
彼女の中では、バレエ少女が、トレーナーにサポートされながら
ストレッチしているイメージが浮かんでいたよう。
昨日、ややぽっちゃりの男性は、顔から汗を拭き出しながら
「相撲の新弟子のような気分です」と言った。
前に倒すと腹がつかえることもあり、
まるで兄弟子から押されている新弟子のような気分だったそう。
ストレッチ中に、そんな(イメージの)世界が広がっていたとは、考えもしなかった。
なんか楽しそう。
今まで筋肉のことだけしか考えていなかった自分が、少し損したような気分。
あなたの頭の中ではどんなシーンが広がっていますか?!