そろそろ年末の大掃除シーズンですね。
この時期になると、毎年のようにお客様から似た相談を受けます。
「窓の上の方を無理して拭いたら肩が痛くなりました」
「トイレ掃除で狭いところに手を伸ばしたら腰が…」
こういった痛みの多くは、"体が安定したまま動ける範囲"を超えてしまうときに起こります。
ポイントはとてもシンプル。
「自分の力が抜けない範囲で動くこと」 です。
たとえば手を上げたとき、腕が体から離れすぎていなければ、お腹(体幹)の力は抜けません。これは身体が安定した状態。
ところが、高い場所や遠い場所へ"グッと伸びて"作業しようとすると、体幹や関節がゆるみ、身体が不安定になります。この"ふっと緩んだ瞬間"が、痛めやすいタイミングです。
イメージしにくければ、食卓で少し遠くのものを手では届かないけれど、箸では引き寄せられる感じです。
お行儀が悪い例でなんですが(笑)
そのとき、箸がなくて手で届く場所が安定した範囲。箸があるから届いているのが無理している範囲。 あれと同じことが掃除でも起こっています。
だからこそ、
掃除は「手を伸ばす」よりも「自分が近づく」ほうが安全で確実。
無理して遠くを拭こうとせず、身体が安定する距離で作業しましょう。
年末の大掃除、ぜひ"痛めない体の使い方"で乗り切ってくださいね。