2026年2月18日

人生に必要な知恵は鳥の糞に学んだ1 「足元を見つめ直す」ということ

天気のいい日だった。
信号待ちでぼんやり立っていた、その瞬間。

――頭皮に、ひんやりした感覚が伝わってきた。

一瞬、雨?と思ったけど、その割には〝ポタッ〟と落ちた粒が異常に大きく感じる。
そっと頭に手を伸ばし、指先に〝ベタッ〟とした感触で現実を理解する。

はい。
白く、ねっとりした、鳥の〇です。

ただ幸いだったのは、家を出てすぐの場所だったことと、時間に余裕があったこと。
そのまま引き返し、洋服についた糞を洗い、頭ももう一度シャンプーし直した。

思い返してみると、
「糞がかかる」「糞を踏む」といった出来事は、
私の人生ではだいたい5年に一度くらいの割合で起きている気がする。
まぁまぁ、運(ウン)がついている!?

糞にかかって腹を立てたところで、
上を見上げても、そこに鳥の姿はない。

ふと足元を見ると、
ほかにも糞の跡がいくつもある。

事実はひとつ、
ただ私に糞がついたこと。

この出来事は、人間関係にもよく似ていると思った。

何か嫌なことが起きたとき、
私たちはつい「誰が悪いのか」「なぜこんなことが起きたのか」と、
過去をほじくり返して、原因を探そうとする。

でもそれは、もう過ぎ去ったこと
過去に起きた出来事に、いつまでも腹を立てたり、悩み続けても、
現実は何も変わらない。

それよりも、
「自分はどこを見ていなかったのか」
「足元に、同じ原因はなかったか」
今できることを淡々とやり、
原因を見つめ直し、これからに活かす。

鳥の糞は不運だったけれど、
自分の足元を見つめ直す、いいきっかけになった。