2023年4月9日

筋肉ボランティア

朝9時半の新宿駅、ホームから階段を下りたら

白杖をもった男性が階段の下を右に左にウロウロ。


『登りたいのか、それともエスカレーターを使いたいのか???』

同じ場所を三・四往復していたので、思いきって声をかけてみた。


すると階段ではなく「改札を出たい」とのこと。

(改札は階段のすぐ横にある)

では、お手伝いしましょうと言ってみたのはいいけど、

白杖をもった人を案内するのは人生2度目で、どうしていいのか混乱。

白杖を持った側に立って、

途中で持っていない側に立つべきと気がつく。

相手の腕をうしろからつかんで押しながら歩き、

相手に腕をつかんでもらい半歩前で誘導するべきと思い出す。


無事に改札を出たところまで送ったのはいいけど、

さぞかし男性は不安だっただろうと、なんとなく反省。


あとで手伝いのやり方を確認したら、

1、まずは「お手伝いしましょうか」と声をかける。

2、「はい」と言われたら、何をしたいか聞く。

3、白杖を持った腕を反対側に立ち、

  自分の腕をつかんでもらい半歩前を歩く。

のがよいやり方だそう。




そのあと、駅から目的地の朝日カルチャーセンター新宿まで、

点字ブロックの上を歩いてみた。

すると途中に点字の地図があった。

うっすらとホコリがたまっていた。



これまで何百回と歩いた道なのに存在に初めて気がつく。

見えるのに見ていなかった。


「股関節スローストレッチ」講座が終わってから、

帰りにもう一度朝と同じ場所に立ってみると、

階段のすぐ横に改札はあるけど、

そこへ誘導する点字ブロックはなかった。

(遠くの改札まで誘導する点字はあったが。)


駅のアナウンスが聞こえてきて、

「お体の不自由な方を見かけたらお手伝いを…」

と聞こえてきた。

(きっといつも放送されている。)

聞こえるのに聞いていなかった。


その時、ハッと思った。

『そうだ、筋肉ボランティアをしよう!』


ストレッチのお陰で体が元気に動けるのはありがたい。

運動は心と体にいい影響も与えてくれている。


その恩恵を自分だけが享受するのはもちろんいいが、

もう少し有効に使えるじゃない?!


例えば、階段でスーツケースを持つ。

坂道で車椅子を押す。

困っている人の道案内をする。


筋肉が活躍できる場所はいくらでもある。

せっかくもらった筋肉だから!

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