「みなさんは正常可動域(または参考可動域)ってご存じですか?」
正常可動域とは、関節がどの方向に、どれくらいの角度まで
動かすことができればいオッケーという目安です。
初めてスタジオにお越しになられるお客様から、
「股関節の可動域を広げたい!」というリクエストをよく受けるのですが、
その際にまず私が確認するのはこの参考可動域※です。
※私は〝正常〟より〝参考〟のほうがしっくりくるので好き。
股関節は6方向に動き、それぞれに「これくらい動く」角度が決まっています。
これは日常を生きていく上で必要な可動範囲です。
まずは、これがあるかどうかを確認します。
ご本人は「硬いんです」と言っていても、
ある方向には柔らかいけど、ある方向だけ硬いという
場合も少なくなりません。
そんな場合は、硬さの原因がただ筋肉の柔軟性不足で硬いのか、
それとも使いすぎなどの疲労によって動きが悪くなっているのかを見極め、
なにかしらの手を打ちます。
そして、その次に目的や、それぞれが行っている競技で
パフォーマンスが上がるための柔軟性を獲得するにはどうするかを考えていきます。
このことについてはまた別の機会に書きますね。