ダンス・バレエ、踊りにかかわる方々、
「骨盤後傾」を意識しすぎじゃないですか?
また、それらを指導する立場の方々、
「骨盤後傾」を言いすぎてはいませんか??
バレエやダンスをされているお客様と話をしていると、
「骨盤後傾」を意識している人が多いのですが、
それが原因で、股関節・ひざ・腰に痛みが出たり、
もも・ふくらはぎが太くなっていたり、
何より動きが悪く(動きにくく)なっているなんてことがよくあります。
そもそも何のために骨盤を後傾させるのかと言うと、
軸を細くして安定させるためだと思うのです。
それによって、回転もしやすくなります。
特に女性は「反り腰が多い」、そして「反り腰は良くない」
と言われたせいなのか、
『とにかく反り腰を治さなきゃ』と意識されている方が多いように思います。
でも、人間の腰は基本反っています。
もちろん反りすぎると、お尻が突き出てお腹の力が抜けやすく不安定になる。
また下腹が出てしまうなんてこともありますが、
意識しすぎるあまり骨盤を後傾しすぎるのも問題です。
しつこいですが、骨盤は基本前傾です。
オーバーな話かもしれませんが、
日本人は真面目な人が多い(と思う)ので、
言われたことを、頭で思っている以上に体はやりすぎる。
約20年前に「大股歩きが良い」と言われだしたのを信じて、
大股で歩こうとした結果、腰がおちて膝が曲がったままの歩きになり、
それが原因で膝痛が増えた。
これと同じように、
「骨盤は後傾しないといけない」と信じた人々が、
それが原因で腰痛が増えるのではないかと心配になります。
多くの悩めるカラダの持ち主の声を聞いていると、
「骨盤後傾」と言われすぎている人が多い。
言いすぎている人も多いように思います。
骨盤後傾、あなたはやりすぎてはいませんか。
悩める筋肉デザイナーの心の声でした。