2022年3月3日

「骨盤後傾」言いすぎじゃない?!

ダンス・バレエ、踊りにかかわる方々、

「骨盤後傾」を意識しすぎじゃないですか?

また、それらを指導する立場の方々、

「骨盤後傾」を言いすぎてはいませんか??


バレエやダンスをされているお客様と話をしていると、

「骨盤後傾」を意識している人が多いのですが、

それが原因で、股関節・ひざ・腰に痛みが出たり、

もも・ふくらはぎが太くなっていたり、

何より動きが悪く(動きにくく)なっているなんてことがよくあります。


そもそも何のために骨盤を後傾させるのかと言うと、

軸を細くして安定させるためだと思うのです。

それによって、回転もしやすくなります。


特に女性は「反り腰が多い」、そして「反り腰は良くない」

と言われたせいなのか、

『とにかく反り腰を治さなきゃ』と意識されている方が多いように思います。

でも、人間の腰は基本反っています。


もちろん反りすぎると、お尻が突き出てお腹の力が抜けやすく不安定になる。

また下腹が出てしまうなんてこともありますが、

意識しすぎるあまり骨盤を後傾しすぎるのも問題です。


しつこいですが、骨盤は基本前傾です。

オーバーな話かもしれませんが、

日本人は真面目な人が多い(と思う)ので、

言われたことを、頭で思っている以上に体はやりすぎる。

約20年前に「大股歩きが良い」と言われだしたのを信じて、

大股で歩こうとした結果、腰がおちて膝が曲がったままの歩きになり、

それが原因で膝痛が増えた。

これと同じように、

「骨盤は後傾しないといけない」と信じた人々が、

それが原因で腰痛が増えるのではないかと心配になります。


多くの悩めるカラダの持ち主の声を聞いていると、

「骨盤後傾」と言われすぎている人が多い。

言いすぎている人も多いように思います。

骨盤後傾、あなたはやりすぎてはいませんか。


悩める筋肉デザイナーの心の声でした。



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