2026年7月10日

腰痛リセットプログラム 第3回 なぜ「ほぐす→整える→鍛える」の順番が大切なのか?

 

「筋力をつければ腰痛は改善しますか?」

この質問を受けることがあります。


私の答えは、

「筋力は大切です。ただし、その前にやるべきことがあります。」です。


例えば、長い間使っていなかったドアを無理に開けようとすると、固くて動きません。

そんなとき、力任せに押したり引いたりするのではなく、まず動きを滑らかにしてから開けますよね。

体も同じです。

股関節や背中、お尻の筋肉が硬くなったままでは、本来の動きができません。

その状態で筋力トレーニングを行うと、腰が余計に頑張ってしまい、痛みや疲労につながることがあります。


そこで腰痛リセットプログラムでは、次の3つのステップを大切にしています。

① ほぐす

まずは硬くなった筋肉や関節をやさしく動かし、体の緊張を和らげます。

② 整える

次に、股関節や骨盤、姿勢のバランスを整えます。

体がスムーズに動ける状態をつくることで、腰への負担が軽減されます。

③ 鍛える

最後に、その動きを維持するための筋力を少しずつ身につけます。

この順番で進めることで、無理なく、安全に体を変えていくことができます。


私は、中高年の方の運動指導を数多く担当してきました。

その経験から感じるのは、「頑張ること」が大切なのではなく、「体が動きやすい状態をつくること」が改善への第一歩だということです。

腰痛は、我慢するものでも、年齢のせいと諦めるものでもありません。

正しい順番で体を整えていけば、毎日の動きは少しずつ変わっていきます。


次回は、「歩き方で腰への負担は大きく変わる」というテーマでお話しします。


普段何気なく行っている「歩く」という動作が、腰痛予防の大きなポイントになります。